どんな樹種からはじめたらよいか

おおよそ、どんな樹種でもミニ盆栽として利用できます。
大きな葉のものは、枝も荒く、小葉のものは、細かな枝の木ができますが、大木感を表現するのは枝数の多い木の方が良いわけです。
では大葉のものはダメかというとそれなりの良さがあります。例えばヤブツバキなどは1枚の成葉が9cmにもなってしまいますが、交叉する大葉の風情も捨てがたいものです。

こうしたことは長くやっていてわかってくるので最初は丈夫で作りやすい樹種から入るのが良いでしょう。

雑木では
ヤマモミジ、カエデ、ケヤキ、ニレゲヤキ、イボタ、ハゼ、
花ものでは
サツキ、ハクチョウゲ、
実ものでは
ベニシタン、ピラカンサ、ニシキギ、
松柏では
シンパク、トショウ


どうして一般代表のように言われるゴヨウマツやウメやマユミなどが入っていないのでしょうか?
各樹種について難しい点をあげてみましょう。
ゴヨウマツ…乾かし気味に育てないとうまくいきません。気が付いた時には葉色が悪くなり、落葉して枯れたりします。
ウメ…針金をかけて、やっと枝ができてきたかなと思うと、枝枯れをおこしてまた改めて作り直す、など、枝づくりの難しい木です。
マユミ…実がつかないなあと思ったら、雄木だったり、実のついたあとには葉芽がなく、枝も間伸びしがちです。

このように何年かつくっていくとどんな木にも一長一短があることに気が付きます。それらを頭に入れながらつくっていきます。少しずついろいろな樹種に挑戦して楽しみの幅を広げてください。